「人前で食事ができない」苦しみ。会食恐怖症だった私が、もう一度外に出られるようになるまで

心の悩み

※この記事は、会食恐怖症を経験し克服した私自身の体験を綴ったものです。症状や治療方法には個人差があります。

「もっと食べたほうがいいよ」

昔の私は、この言葉を何度も言われていました。

私はもともと、とても細身の体型でした。

周りからすれば、もしかしたら何気ない一言だったのかもしれません。

「細いんだからもっと食べなよ」

「ちゃんと食べてる?」

そんな言葉を言われるたびに、少しずつ食事に対するプレッシャーが積み重なっていきました。

そして、それがいつしか自分の中で大きなストレスやトラウマになっていたのだと思います。

その結果、私は人前で食事をすることが怖くなりました。

人がいる場所では、食事ができない

職場でのお昼。

友人との食事。

飲み会。

誰かと一緒に食事をする機会。

そのすべてが苦痛になりました。

「食べなきゃ」

そう思えば思うほど、食べられなくなる。

吐きそうになる。

「みんな私を見ているんじゃないか」

そんなことまで考えてしまう。

食事の時間が近づくだけで、どんどん緊張していきました。

そして困ったのは、この苦しさを理解してくれる人がほとんどいなかったことです。

「食べればいいじゃん」

「気にしすぎじゃない?」

周りからすれば、それだけのことなのかもしれません。

でも、自分にとっては「食べればいい」という簡単な問題ではありませんでした。

外に出ることさえ怖くなった

症状は食事だけにとどまりませんでした。

そのうち、外に出ること自体が怖くなっていきました。

外に出ただけで吐きそうになる。

「何か起きたらどうしよう」

「吐いてしまったらどうしよう」

「人に見られたらどうしよう」

そんな最悪の事態が、フラッシュ暗算のように頭の中に次々と浮かんできます。

今振り返ると、「よくそんなに考えられたな」と少し笑ってしまいます。

でも、そのときは本当に必死でした。

仕事も、オエオエしながらなんとかやっているような状態でした。笑

それでも何とか毎日を過ごしていました。

兄の結婚式を欠席した

そんな中、兄の結婚式がありました。

本来なら、絶対に参加したい大切な日です。

でも、そのときの私は会食恐怖症の影響で、結婚式に参加することさえできませんでした。

そして、欠席しました。

このとき、

「さすがに、もうやばい」

そう思いました。

自分の大切な人の人生に一度しかないような大切な日にまで、この症状に邪魔をされてしまった。

そこで、私は病院に行くことを決めました。

そして診察を受け、薬を処方してもらいました。

病院に行くことが、最初の一歩だった

私は病院に行ったことで、少しずつ状況を変えていくことができました。

もちろん、薬だけですべてが解決したわけではありません。

自分自身でも、根本的な原因だと思っていた「細身の体」を変えようとしました。

トレーニングをしたり、体を変える努力をしたり。

自分にできることを少しずつやっていきました。

そして、ある日。

本当に突然でした。

外で食事ができるようになったんです。

「……あれ?」

という感じでした。

それまであれだけ怖かった外食が、できる。

もちろん、ここに至るまでの過程は決して簡単なものではありませんでした。

でも、自分の中では大きな出来事でした。

そして現在、私は社会復帰することができています。

あの頃の自分からすると、信じられないことです。

今、同じことで苦しんでいるあなたへ

もし今、あなたが会食恐怖症と闘っているのなら、まず伝えたいことがあります。

どうか一人で抱え込まないでください。

そして、まだ病院に行っていないのであれば、勇気を出して病院に行ってみてください。

病院に行くこと自体が怖い人もいると思います。

でも、私自身も病院に行くことで、そこから少しずつ状況が変わっていきました。

もしすでに病院に通っているのに、なかなか良くならないのであれば、病院を変えるという選択肢もあると思います。

私自身の経験では、病院によって処方される薬も違いますし、先生がどれくらい親身になってくれるかも違いました。

だから、

「病院に行ったけど良くならなかった」

それだけで諦めないでほしいです。

あなたは一人じゃない

会食恐怖症は、外から見ると分かりにくい苦しみだと思います。

「食事をするだけなのに」

そう思われてしまうこともあるかもしれません。

でも、本人にとっては、それが本当に怖い。

外に出ることすら怖くなってしまうこともある。

私もそうでした。

兄の結婚式に行けないほど苦しみました。

仕事をしながら、毎日のように吐きそうになっていました。

それでも今の私は、外で食事をすることができます。

社会復帰することもできました。

だから、今苦しんでいるあなたにも伝えたいです。

今の状態が、この先ずっと続くとは限りません。

もしこの病気と闘っている最中に、辛くなったら私のことを思い出してください。

私は、あなたの理解者であり味方です。

あなたがどれだけ辛い思いをしているのか、すべてを理解できるわけではないかもしれません。

でも、少なくとも私は同じように苦しんだ経験があります。

だから、あなたの辛さを「気にしすぎ」なんて簡単な言葉では片付けたくありません。

とても辛いことだと思います。

それでも、どうか一歩だけ踏み出してみてください。

病院に行くことでもいい。

誰かに相談することでもいい。

今日できる、小さな一歩でいいんです。

あなたは一人じゃありません。

いつか、「あの頃は本当に辛かったな」と振り返れる日が来ることを願っています。

心から応援しています。

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